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personal note for technical issue.

ubuntu11.04を早速インストールしてみた

少し間隔があいてしまいましたが、休日なので久々に更新。

昨日はiPad2やiPhone4白などアップルな一日だったように思いますが、自分的なメインイベントはなんといっても

Ubuntu11.04の正式リリース日

でした。

早速インストールしてみました。

インストール

もともと10.10をいれていたのですが、更新通知が来たのでそのままウィザードにしたがって更新。

ダウンロードのファイルサイズは実に約670MB、更新項目は約1130と、かなりのボリュームです。

主な変更点

半日ほどですが、使って見た上で感じた変更点を挙げていきます。

GRUBの画面が若干変わった

かなり小さな変化でしたが、フォントが小さくなってたくさんの項目を見れるようになりました。とはいえ自分はUbuntuとXP Proのデュアルブートですので大して恩恵を受けることはなかったです。

UIがGNOMEから新UI「Unity」へ

これが最大の変更点でしょう。従来では画面上側にアプリケーション・設定などのツリー型のランチャーがあり、ユーザはそこからアプリケーションを選んで起動していました。

それに対し、11.04から新しく採用になったUnityは、このような画面です。

左側にアプリケーションのアイコンがずらりと。また、従来のような設定や管理といった項目はなく、すべてこのワークスペース上でアプリケーションを起動することになります。
最初見たときMacのランチャーかと思いました。

新たなキーボードショートカットの登場

このUnityの登場に伴い、新たなショートカットが登場しました。
こちらのページが整理されていて参考になるので、ご参照ください。

https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Desktop/KeyboardShortcutOnUnity

中でも、Launcher上のアプリケーションをキーボードショートカットで起動できるのは便利です。それがこちら。

ウィンドウズキー+数字(1、2、3…数字はLauncherの上のアイコンから順に割り当て)

また、すべてのアプリケーションから起動したいものを選ぶ場合は、左上のUbuntuマークをクリックするか、ウィンドウズキーを1度タイプするだけでOK。
ウィンドウズキーの使い方が若干windowsに近づいた気がします。

OpenOfficeからLibreOffice

UbuntuにプリインストールされていたオフィスソフトがOpenOfficeからLibreOfficeというものへ変更となりました。

LibreOfficeなるものを知らなかったので、調べてみると、こんなことが。

****引用始め****

ところで、こんなに人気の OpenOffice ではあるが、そして、その名のようにオープンソースではあるが、今やIT界の巨人 Oracle 社の所有物である。
そして、OpenOffice の機能を拡張するための各種「プラグイン」に関しては、何かとライセンス問題がつきまとっている。
しかも、Oracle はれっきとした営利企業であるから、有償版の OpenOffice というのもあって、オープンソース万歳の筆者としては、どうも釈然としない気分なのである。

そんな折も折り、OpenOffice の開発チームのかなりのメンバーが、Oracle から離脱して The Document Foundation という組織を作り、完全にオープンな Libre Office というソフトの開発を始めた。

さっきちょっと 公式サイト を覗いたら、バージョン3.3.0-RC4 が配布されいる。
OpenOffice も近々バージョン3.2.から3.3にアップされるらしく、バージョン番号からしてソックリだ(笑)
両者の最新の情報は、Linux Journal という海外サイト の記事で詳しく報じられている。

当然ながら、グーグルとか、オープソース界の大御所 Richard Stallman も Libre Office を熱烈歓迎しているらしい。

http://blogs.yahoo.co.jp/igproj_fusion/10690389.html

****引用終わり****

調べるまでは、OpenOfficeはオープンなものだと信じていたのですが、今はOracleに管理されていたのですねぇ。
このLibreOfficeへと移行したのは、Ubuntu側からの何らかのメッセージ性を込めたものなのでしょうか。

Ubuntu11.04利用上の注意点

最後に、新バージョンを利用するに当たっての注意点を書いておきます。

結論から言うと、まだバグが多いということです。

これまで僕が把握しているのは、以下の2件のバグです。

ログイン画面のパスワード入力で時々[●●●]が出ない

困ったことに、起動後最初の画面でパスワード入力ができないと、ログインが全くできない状況になっています。そういった場合は仕方がないので強制的に電源を切るしかありません。

起動後も、画面が突然乱れて操作不能になる

これも困った現象ですが、時々ビジー中になにか操作をすると受け付けず、ファミコンのカセットを抜いたときのような乱れた画面になってしまうことがあります。その場合も電源を切る以外に選択肢がない状況です。


このように、新たな機能が盛り込まれ期待度が高いUbuntu11.04ですが、まだ未完成なイメージがあります。これらのバグを是非解決して、使い勝手を向上していっていただきたいものですね。